復原工事の完成 ~搔き落とし仕上げについて~
こんにちは、工事部の高尾です。
今年の1月に国指定名勝 末浄水場園地内にある
末浄水場第1原水処理棟の復原工事が完了いたしました。
復原工事ということで耐震工事もかねて建物を昔風に復原するという工事で、現在では使用されない外壁仕上やサッシなどが採用された建物であります。
左の写真は、天然石入りモルタル掻き落とし左官仕上げの作業中です。
一般住宅の外壁にはサイディングや無塗装板の上に吹付仕上げが大半ですが、
今回は構造体のコンクリートの上にモルタルで下地調整を行い、仕上げ材がモルタル掻き落とし仕上げというあまり目にしない仕上げとなっております。
天然石入りの色付きモルタルをコテで塗付け、硬化のタイミングを見計らい表面の掻き落とし(模様付け)を行う極めて職人技の光る作業となります。
掻き落としの作業状況です。
冬場の仕上げということもあり、天候・気温共に環境をよくするために足場に仮屋根を設け、気温が低いため足場内にジェットバーナーを設置し環境作りにも努め、良い仕上がりとなりました。
また、末浄水場園地に訪れになった際にはご覧になってください。